あなたの汗、臭いで周りの人は迷惑しているかも?【汗っかき集合】
汗をかかない時は体臭をあまり気にしたことはないけれど、汗をかくとその汗の臭いがすごく気になる。
ワキガではないと思うけど臭い…。
こちらでは、自分の汗の臭いが気になる方へ向けて、その原因や対策方法を紹介します。
Contents
汗の臭いが強くなるのはなぜ?
汗が臭くなる原因としては、
・体質(ワキガ)
・病気
・生活習慣
の3つが挙げられます。
まず、「ワキガ」の臭いと「汗臭さ」の臭いは明らかに違います。ワキガ臭は酸っぱいような苦いような独特な臭いがしますね。
また、糖尿病の患者さんは代謝が悪くなるので甘酸っぱい臭い汗が出るというように、病気が汗臭いニオイの原因になることもあります。
しかし、ワキガでもないし、特に病気があるわけでもない。それでも汗臭い…という方は、生活習慣の乱れが臭いの原因になっている可能性が高いので生活習慣を見直してみましょう。
生活習慣が汗に影響するのはなぜ?
汗が臭くなる原因は、汗そのものではなく「汗の栄養分(皮脂)を餌として増殖した菌」です。
生活習慣が悪いと皮脂の分泌が盛んになり、汗に含まれた皮脂を餌にする菌がどんどん繁殖します。菌が増えれば、その菌が悪臭を放つので「汗臭い!」という現象が起こるのです。
汗臭体質を改善するための生活習慣【運動編】
汗が臭くなる原因となる皮脂の分泌を減らすためには、どのような生活習慣が望ましいのでしょうか?まずは「運動」について。
運動すると汗をかくのでますます汗臭くなってしまうのでは?と、運動して汗をかくことが不安になってしまう人もいます。
また、暑い日にはなるべくエアコンの効いた部屋で過ごす、水分を摂らないようにするなど、汗の臭いを気にしている人の中には、敢えて汗をかかないように気を付けて生活をしている人も。
しかし、このような汗対策は逆効果。普段から汗をかいていないと、菌が好む栄養たっぷりの汗をかいてしまうことになります。
しっかり水分を摂って運動をし、代謝を上げて、サラサラの汗をかくことができる身体になりましょう。
汗臭体質を改善するための生活習慣【食事編】
肉や揚げ物など脂っこい食べ物には、皮膚についた菌の栄養分になる脂肪分やタンパク質がたくさん含まれていますから、汗も脂っこくなり、菌が繁殖しやすくなります。
動物性の脂は控えめに
汗臭い対策をしたいからといって、ニオイのもとになる動物性の脂を一切摂らないようにする!というのは、栄養バランスが乱れるので良くありません。栄養素は、バランスよく摂る必要があります。
しかし、肉の脂、バター、チーズ、サラダ油、レバー、もつなどは臭いの原因になるので控えめにするようにしましょう。
例えば、肉を食べるなら「鶏肉」にする、「唐揚げ」ではなく「蒸鶏」にする、調理に油を使うなら「サラダ油」ではなく「オリーブ油」にするというように、調理の工夫をするだけで、動物性の脂の摂取量を控えることができます。
食事は和食・野菜中心に
緑黄色野菜に多く含まれるビタミンAやビタミンEには、臭いを抑える効果がありますから積極的に摂りましょう。
旬の野菜をたっぷり使った和食は、栄養にも優れますし、肥満の予防にもなります。
梅干しが臭いを抑える!
梅干しは、体臭の原因になる乳酸を分解するクエン酸が含まれますし、臭いの元になる菌を殺菌する役割も持っています。
汗臭いことで悩んでいる人はもちろん、口臭で悩んでいる人にもおススメ。臭いを改善・予防したいというのであれば、ぜひ毎日の食事に梅干を取り入れましょう。
日常生活の中で気をつける事
ストレスをためない
ストレスが溜まっているとベタベタした汗が出ます。その証拠に、緊張したときにかく汗は「あぶら汗」といわれるようにベタベタした汗ですよね。
これはストレスや緊張によって交感神経が刺激され、臭いの元になる成分を含む汗が出るからです。
とはいっても、ストレスや緊張を感じないで社会生活を送ることは不可能。大事なのはストレスをためないこと。自分なりのストレス解消法で、リラックスする時間を作ってくださいね。
散歩やジョギング、ヨガや岩盤浴などで汗をかいてスッキリするのもおススメ。良い汗をかくことができますし、ストレス解消にもなって一石二鳥です。
汗をかいたらこまめに拭き取ることが大事
普段から汗をかいているから、自分の汗はサラサラで皮脂や老廃物の少ないきれいな汗のはず!と、自分の汗に自信を持っている人であっても、身体には常在菌がついています。
ですから、時間が経てば菌が繁殖し臭いの原因に…。汗をかいたらこまめに拭き取ったり、衣類は着替えるようにしてくださいね。
太っている人は汗っかき?
太っているからといって必ずしも汗っかきということではありませんが、一般的に太っている人は汗っかき。
なぜなら太っている人は、断熱材のような役割を果たす皮下脂肪がたっぷりです。すると、身体の熱が体内にこもりやすくなるので、身体は少しでも体温を下げようと汗をかきますから汗っかき体質になります。
もし、太っているのに汗をかかないのであれば、体温調節がうまくできていない証拠。運動をしたり半身浴をして汗腺を鍛え、うまく汗をかいて体温調節ができる身体になりましょう。
汗をかかないと、余計に汗臭くなる?
汗が臭くなる体質を改善するためには生活習慣の改善が大切ですが、汗をかかないような生活をしていると、一体どうなってしまうのでしょうか?
新陳代謝がうまくいかなくなる
新陳代謝とは、常に細胞が生まれ変わること、代謝とはエネルギーを消費することです。
運動をするなどしてエネルギーを十分に消費しないと汗をかくことができず、本来は汗と一緒に排泄されるべき老廃物が身体から出て行かなくなり、身体の中に溜まってしまいます。
また、運動をして代謝を上げなければ細胞の生まれ変わり(新陳代謝)が低下し、肌の再生ができない、内臓機能が悪くなるなどの美容や健康状態にも問題が…。
代謝を上げるための運動としては、スクワットなどの筋肉を使う運動がおススメですが、最初はストレッチをするなどの簡単な運動から初めてみてくださいね。
体温調節ができなくなる
汗をかくのは、体温調節をするために必要な体の機能。
ですから、汗をかかないと汗腺の働きが弱くなり体温調節に影響が出るなどして体調を崩しやすくなります。
汗の質が悪くなる
汗はサラサラしているのが正常。
しかし、普段汗をかいていないと、汗で排泄されるべき老廃物が溜まっているのでドロドロでベタベタの汗をかいてしまうことになります。
ベタベタしている汗は、肌についている菌が好む汗ですから菌の繁殖が盛んになり悪臭の原因に…。
このように汗をかかないような生活をしていると、汗臭さが増すばかりか、健康や美容にも悪影響がでてきてしまいます。
ですから、水分をしっかりとって運動し、エアコンが効いている部屋にずっといるということはせず、質の良いサラサラの汗をたくさんかくようにしましょう。
・運動が難しい
・職場はエアコンがしっかり効いているので寒いくらい
・日中人前で汗をかくのはストレス
というような方は、帰宅後やお休みの日などに、半身浴をするなどして汗を流すのも一つの方法ですよ♪
まとめ
・原因は、汗そのものではなく、汗の栄養分(皮脂)を餌として増殖した「菌」。
・皮脂の少ない汗でも、時間が経てば菌が繁殖して臭いの元になるのでこまめに拭き取る。
汗をかくという機能は、体温を調節する役割があるため私たちの身体になくてはならないものです。
こちらで紹介したように、汗そのものが悪臭を放つわけではありません。汗と皮脂や垢が混ざって雑菌が繁殖してしまうことや、ストレスによって汗と一緒に臭いの元が分泌されるため体臭になるのです。
ですから、汗を無理に止めるのではなく、ニオイの元となる皮脂分泌を抑えることが大切。そのためには、まず生活習慣を整えることが第一です。